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茨城県守谷市にてピアノ講師をしながら楽しい毎日を送っています。

「19th CLUB」(ナインティーンスクラブ)は楽器・ジャンルを問わず音楽を愛する方が集まって活動している音楽同人です。

茨城県守谷市・沖縄県・東京都で現在「アコースティックライブ」「公開リハーサル」「ジャズごっこ」などを行っています。
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    脳や体の成長とピアノ part2 By 裕木七瀬 

    2010/09/23 03:15/Thu | ★ワークブック掲示板(解説・感想・質疑応答)by裕木七瀬  | CM(0) | TB(0)
    前回は脳を中心に初期教育についてお話いたしましたが、今回は筋肉・骨格・神経網を中心に同じテーマについて考えてみたいと思います。

    まず、現代のスポーツ医学における成長期の特徴を以下にまとめてみました。
     




    ☆筋肉・骨格・神経網等の成長☆

    子供たちの成長は、骨格・筋肉・脳神経系など各器官ごとにそのペースに違いがある。
    子供は大人をそのまま小さくしたわけではなく、年代によって、成長している部分と未発達な部分がある。
    したがって大人のトレーニングをそのまま子供に与えるのではなく、年代に応じて対応を変える必要がある。

    3歳ぐらいから青年期まで成長ホルモンが分泌される。
    3歳から12歳までは基本的な脳・神経網の発育期で、12歳で脳重量が成人量に達する。
    脳や神経網が様々な運動を身体を使い体験することで、新しい動作を覚える時期。
    そのため色々な動作に挑戦し、身のこなしの基本バリエーションの習得が必要。
    したがって1つの運動ばかりを行うことは誤り。
    色々な運動や感覚を幅広く体験することが大切。
    速さや強さよりも、無理のない自然なフォームの習得が重要。

    骨・筋肉・血液は、男子は12~18歳、女子は9~15歳の期間に発育が活発になる。
    この時期にいろいろな運動をすることで神経細胞間の連絡が密になり、学習を繰り返すことで軸索周囲に髄鞘とよばれる蛋白がつくられ、神経細胞の伝達が早くなる。
    いわば運動の効率化のためのショートカットが作られる。

    ※知的学習で得られた神経細胞連絡は途絶えやすいが、運動学習で得た神経細胞連絡は何年も維持される。


    成長の推移 2 成長の推移 図1


    ☆各年齢期の詳細☆(上記の図を参照のこと)


    ①9歳まで:神経系型=脳・神経系の発達期。

    特に3~6歳にかけて、神経系型が大きく成長。
    脳と体を結びつける神経細胞が発達することで、遊びや運動を通して、バランス感覚・リズム感・敏捷性など運動能力の基礎が発達。
    この時期の子供は、同じ動きばかりを繰り返すのではなく、多種多様な動きを通して、様々な運動の神経回路を張り巡らせる必要があるため、集中力が長続きせず、常に新しいものに興味が移っていくようにプログラムされている。
    様々な運動によって身についた神経回路は、多様であるほど年代が進んだ時に専門性の高い技術習得も早くなる傾向がある。
    つまり、同じ運動ばかり繰り返すのではなく、いろんな動きをした方が子供の成長のために良いのである。
    したがって、子供が楽しく運動ができるように、短時間でどんどん運動の種類を変化させてあげると良い。
    「飽きさせない・疲れさせない・怖がらせない」ことを基本に、できるだけ対象(ボールや道具等)に触れる機会を増やすことが重要。
    大人と違い、子供の体はまだ出来上がっていない(特に呼吸・循環器系)ので、あまり長時間の運動は、大人が考える以上に子供には厳しいものとなる。
    疲れから姿勢が崩れ、せっかく一番バランス感覚が伸びる時期なのに、逆に姿勢の崩れが悪いくせとなって身についてしまう危険性があるので注意。


    ②9歳~12歳

    この時期は神経回路の基礎がほぼ完成され、技術的な習得力が成人レベルに達する。
    この頃に覚えた技術は、大人 になってからも忘れない傾向がある。
    いわゆる体で覚える時期。
    ただし、筋肉および骨格については未発達なので、極端なパワー・スピードをつける練習や長時間の練習は障害の原因になる。
    体力的に過剰な練習や怪我を押しての無理等は、骨格の成長に支障を来すことがあるので絶対に避けなけ ればならない。
    客観的に状況を観察したり、コミュニケーションもできるようになり、次第に楽しさを見つけられるようになっていく年代。
    練習内容の理解度も増すことから、興味の高まりとともに積極的に基礎的な反復練習を行えるようになる。

    ※この時期から一般にスポーツ界ではゴールデンエイジと呼ばれ、様々な運動パターンの基礎をどんどん吸収して自分のものにできてしまう時期とされている。
    基本的な無理のないフォームの習得が重要。
     

    ②12~15歳:一般型=骨の長さの成長と呼吸・循環系の発育期。

    骨の長さを劇的に成長させる時期で、骨端線という成長軟骨を有しているので、同じ運動スポーツを必要以上に繰り返すと骨への負担が大きくなる。
    軽い負荷で継続的な運動を実践し、無理のない自然な動作を継続させる能力を身につける時期。
    この時期に徐々に長い時間の練習に耐えられる肉体になっていく。
    視野も広がり、観念も芽生え、行為と思考が関連を持ち始めるため、次第に過去の体験が体系的に結びつき整理され始める。

    ※急激に身体が大きくなるために、感覚が狂い、それまでに身につけた技術が一時的にできなくなる、いわゆるクラムジーが起きる場合もある。


    ③15~18歳:生殖器型=筋力・骨格系の強い発達期

    負荷を増大させ、筋力を発達させることのできる時期。
    力強さや速さを身につけられる。
    この年代で本格的な筋肉の発育が可能になる。強いトレーニングをするべき時期。
    体も大人とほとんど変わらなくなり、長時間のトレーニングにも耐えられるようになる。
    生殖器型の発達が著しく、ホルモン分泌により骨格筋が大きく成長するため、力強さをつける筋力トレーニングやスピードをつける瞬発力系のトレーニングを積極的に行うのが良い。
    この頃になると肉体的・精神的バランスがとれるようになり、自立のための準備期に入っていく。
    自分のプレースタイルというものが徐々に確立していき、自分の特徴をよく知った上でその特徴を伸ばすことに自ら取り組めるようになっていく。
    また、個人差が非常に大きくなってくることから、個々に応じた課題を与えることが必要になってくる。

    ※同一の筋肉の使い方や同一部位に負担のかかる極端な運動を5分以上続けると筋肉が固まり戻らなくなってしまうため、運動を変えたり、休憩を取ってストレッチをする等、工夫が必要。


    ☆トレーナーが注意すべき点☆

    子供の指導は難しく、成果を早く求めすぎると逆に成長を阻害することもある。
    例えば、野球の投手の場合、小学生の段階でも、長時間の反復練習の強要によって、てっとり早く良い結果を得ることができる。
    周りが80キロのボールしか投げられない中で、100キロで投げることができれば勝ててしまうからである。

    しかし、小学生の時に100キロ投げられても、長時間の練習により、体のバランスが崩れ、筋肉が硬くなっているとしたら、そこから球速が伸び悩み、練習量が増えることにより、逆に故障しやすい体になってしまう可能性がある。

    また、強要することにより行為そのものに対する嫌悪感を潜在的に持ってしまい、何かのきっかけで将来やめてしまったり、特定のプレーだけ簡単なことでさえまったくできなくなるケースもある。

    周りが120キロ、130キロに成長していく中で、「小学生の時は上手だったのにね」と言われる子は、小学生の時に頑張りすぎた子かもしれない。

    成長の過程では完成を望まず、一見遠回りのように見えても、子供の成長に合わせてあげることが長い目で見た時に重要になってくる。

    ~あるベテラントレーナーの言葉より~





    以上が現代のスポーツ医学で基準とされている成長の推移です。
    スポーツとピアノを単純に結び付けることはできませんが、それでも肉体が大きく介在している以上、参考にすべき事実だと思われます。

    脳の項目と照らし合わせて考えると、ハッキリと傾向が見えてきます。

    ①6歳ぐらいまではロジカルな学習や長時間の反復は避け、できるだけ多様な体験をすることが重要。 
    体験の中に様々の基本要素をちりばめ、遊びの中で体に馴染ませる。
    楽器に接する機会を増やし、目・耳・体を使った体験学習が重要。
    体験からカンを養い、分別がつく年齢になってからロジックで整理する。
    ②9~12歳ぐらいから技術の学習効率が上がる。
    ③12~15歳ぐらいから観念が芽生え、音楽の内容についてコミュニケーションもとれ始める。過去の音楽体験についてもロジックと結びつけて体系的に理解出来始める。
    ④15歳以降、ほぼ成人と同じ内容で学習できはじめる。自分のスタイルの基礎を見つけられる時期。

    個人差はありますが、お子さんに接する以上、少なくとも以上の6項目については、教育者が意識するべきではないでしょうか。

    人間である以上、科学的な脳と肉体の成長のプロセスは無視できないからです。

    全てのピアノを学習するお子さん達に、無理なく自然に、その子に合ったカリキュラムで楽しく学習を進めていただくために、
    我々はもっと子供達の体や脳について理解し、与える課題や時期についてより深く考慮していく必要があるのではないでしょうか。


    過去への盲信や迷信の押し付けにならないために。
    子供主体の教育であり続けるために。




    裕木 七瀬





    追記

    主題である初期教育からはそれますが、生涯教育という観点で脳と肉体には面白い特徴があります。

    「情報の仕分」と「記憶保存用の神経回路の作成」と「記憶神経回路を保管先の大脳新皮質へ転送」をおこなっている「海馬」の細胞は減少せず、一生発展が可能。
    ②脳細胞は20代をピークに減少していくが、脳神経網ニューロンは一生発展し続け、脳細胞を補う働きをする。

    回答が出なくても思考の持続をすることで、神経網のバイパスを作り発達する。
    ③筋肉はトレーニング方法を変えることで一生鍛えることができる。
    (現役の70代のボディービルダーやプロレスラーもいるそうです)
    大切なのは食事と充分な休息を取り、ゆっくりトレーニングすること。
    年齢に合った無理のないトレーニング方法を選択すること。
    方法論を選び、休息やインターバルを充分取れば、若い頃に比べゆっくりではあるが、確実に筋肉は老齢でも発達する。


    そういえば、オリンピック等でも競技によっては高齢者の活躍が増えてきたように思えます。

    ひょっとしたら、人間に「もう遅い」ってことはないのかも知れませんね。
    私も含め、大人の学習者にとって、とても希望の持てる事実ですね。






    補足

    「知的学習で得られた神経細胞連絡は途絶えやすいが、運動学習で得た神経細胞連絡は何年も維持される。」

    これは大変に興味深い事実です。

    さらに、筋肉や神経網自体に記憶がある程度ストックされることも、最近の医学でわかってきたそうです。
    (これが理由で、臓器等の移植を受けた人にドナーの好みや癖が移ってしまったり、ドナーが経験したことを夢に見たりする事例が少なくないそうです。)

    ひらたく言うと、まさに「体で覚える」ってことですね。
    「習うより慣れろ」って本当だったんですね。
    ちなみに空海は「体験以外は知識ではない」と修行中の弟子に語っていたそうです。

    体験先行型で学習し、知識やロジックで後から整理していくのが人間には生理的に一番あった学習手順なのかも知れません。

    極論すると、大人も子供も、JAZZやROCKの様に何でもいいから出来る範囲で曲を演奏し、後から論理的に整理していくべきなのかも知れませんね。



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