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茨城県守谷市にてピアノ講師をしながら楽しい毎日を送っています。

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茨城県守谷市・沖縄県・東京都で現在「アコースティックライブ」「公開リハーサル」「ジャズごっこ」などを行っています。
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    脳や体の成長とピアノ part1 By 裕木七瀬 

    2010/09/18 03:53/Sat | ★ワークブック掲示板(解説・感想・質疑応答)by裕木七瀬  | CM(0) | TB(0)

    同じ感想をお持ちの方は少なくないと思いますが、ピアノ教育において幼児教育が一番難しいのではないかと昔からよく感じておりました。

    このことは、大脳や肉体の成長からも説明できることです。

    ここでは、個人差があることを前提として、
    あくまで一般論として脳と肉体の観点から話をすすめたいと思います。


    出生後、大脳は以下の経緯で成長していきます。

    (図も参照してください。)



    ☆大脳の発達⇒原則的に後部から前部へと成長する

    ①後頭葉~幼児期(小脳等)
    視覚、聴覚、触覚、空間認識等の基本的な感覚や環境認識。

    ②脳梁~6歳までに完成
    右脳(イメージ)と左脳(論理性)をつなぐパイプ。
    脳梁は生まれつきあるものではなく、出生後に1歳ぐらいから発生する。
    そのため、脳梁が見発達な幼児の脳は成人の右脳的な働きになる。
    成長とともに脳梁が発達し、左脳と右脳が分離した役割を持つようになる。


    ③側頭葉~9歳までに完成
    記憶、情動、直感、快・不快、好き嫌い等の感覚。(大脳辺縁系

    ④前頭葉~12歳から発達
    論理性、観念、価値観、自主性、計画、順序の決定、総合的判断、衝動の抑
    制、行動結果の予測等の高次機能。

    nouzu2J

    shikumiJ.jpg

    ☆大脳辺縁系☆
    大脳辺縁系は、大脳皮質の内側、脳幹の周囲にある神経線維システムで、本能行動や感情や記憶を担っている
    視床下部や前頭葉や側頭葉の他の領域をつなぎ、帯状回や海馬や扁桃体を含み、側座核といわれる大脳の快楽中枢の構造と相互に結合している。
    大脳の古い皮質で、人間に進化する前の性質=動物として生存のために必要な自動的な機能(内分泌系・自律神経系等)にも関わっている。
    また、感情や記憶を生む中枢で「喜・哀・快・不快、好き・嫌い・怒り・恐怖、接近・回避、攻撃・逃避」などの情動を担っている。
     
    海馬☆
    海馬は情報の仕分・記憶神経回路の作成と転送・情報の呼び出し等の重要な働きを担っている。⇒記憶の司令塔
    海馬の先端には情動の中心的な役割を担う扁桃体があり、扁桃体によって感情の加わった記憶はより強く定着する。
    あまりにも強い刺激(驚愕、恐怖体験など)を受けた場合は、扁桃体が電気のブレーカーのような役目をし、海馬に伝えないように働く。
    海馬での記憶期間は2年程度で、それ以上の長期記憶は、海馬で作られた記憶神経回路が記録を担当する大脳新皮質に転送されて長期保存される。

    ※脳細胞は20代をピークに減少していくが、脳神経網は一生発達していく。

    ※海馬の細胞は減少せず一生発達可能。




    脳梁がまだ完成していない幼児は右脳思考です。 
    つまり、基本的に理屈や道理で理解ができません。

    感覚とイメージの世界に生きているのです。

    また、前頭葉が未発達のため、長い目で見て行動したり、
    論理的に目標のために準備することには向いていません。

    幼少期は、脳の完成を待ちながら、音や映像や体感を通じ体験を重ね、
    側頭葉に記憶を蓄積していく時期です。

    そして、好みや趣味・嗜好を含め「観念」の基礎を作る時期です。

    こうやって考えますと、やっかいなことに、おおよそ幼児の脳はロジカルなピアノの学習法には不向きと言えます。


    肉体的な大きな問題としては楽器のサイズがあります。
    ピアノの鍵盤のサイズは、リストが成人の平均的な肩幅と手を基準に決定したものです。
    本来、ピアノの世界にも、ギターやバイオリンに子供用のミニ楽器があるように「子供用」のミニ鍵盤ピアノがあって然るべきなのです。


    これらの事実から少なくとも幼児がピアノに向かう時、「譜読み」と「体に合わない楽器」という二つの現実に直面する訳です。

    実際、読譜がしんどくてピアノをやめた方は少なくないと思います。


    余談ですが、ご存じない方も多いかと思いますが、実はジャズやロック等のプロで楽譜の読めないミュージシャンは少なくありません。

    私自身、ギターで仕事を始めた頃はまだ楽譜が充分に読めませんでした。

    読譜がある程度スムーズにできるようになったのは、クラシックピアノに転向して数曲弾いてから後のことです。

    かの美空ひばりさんも譜面は読めませんでした。

    「演奏力」と「読譜力」は関連はありますが、元来まったく違う能力です。

    譜面に頼らない演奏法があり、ほとんどの場合、楽器が充分に扱えるようになってから、必要に迫られて後から楽典等を勉強するケースが多いのです。

    ちなみに、私はジャズやロックの方法論はクラッシックの世界にも応用可能と考えております。
    また、導入することで解釈や音楽性をより深めるとも考えております。


    古典を扱う以上いた仕方ないのですが、「初めに読譜ありき」で学習を進めていくのは、おそらくクラッシックだけでしょう。
    (ホロヴィッツやフランソワやケンプは耳コピーでも弾いていたらしいです。 ホロヴィッツ、フランソワ、グルダはジャズの演奏もしていました)


    以上のことから、私は理性が未成熟で「好み」が形成される幼児期に、無作為に「読譜」を前提とした教育を中心にしていくことに、とても危険を感じております。

    実際、以前よりましになったものの、ピアノの初期教育は現状でも定着率がとても低く、
    その大きな要因が「読譜」と「体に合わない楽器」にあると思われます。

    勿論、読譜や基礎技術は重要なのですが、一生懸命に教えた結果、ピアノの嫌いな子を作りかねないのです。


    肉体や脳の成長を前提にすると、与える時期や順番を考えるのは必然ではないでしょうか。

    私は経験から「楽典」や「読譜力」は理性の発達する12歳以降でもいいのではないかと強く感じております。
    また、本格的な技術も、少なくともオクターブが届くようになってからでも遅くないと思っております。


    それまでは「読譜」に頼らない方法で「手」に合った楽しめる曲を弾いていくことが重要のなのではないでしょうか。


    特にお子さんの場合、「読譜力」と「曲を弾けること」はハッキリ分けて、「音を出すこと」や「楽しむこと」を中心にし、読譜は二義的でいいとさえ思っております。


    楽典的なことは勉強するのではなく、音楽的体験の中に可能な範囲でちりばめ、後から整理する。 
    あえて「知る」のではなく「体感」するに留める。
    正確性よりも、楽器や音楽に対する右脳的な「カン」を育てるように。

    「理屈」は分別ができてから「体験」を整理するために活用すればいいのではないでしょうか。

    脳や肉体の成長を考えた時、そうした方が自然なのではないかと強く感じております。


    少なくとも、6歳までは五感に訴えるカリキュラムで音楽的体験を積むことが大切なのではないでしょうか。
    まず、ピアノや音楽を好きになってもらい、見たり、聴いたり、歌ったり、体を動かしたり、そういった体験型学習を積むことを第一にすべきでしょう。
    できれば、この期間に「良い好みの基礎」が育てば素晴らしいことだと思います。


    幸い、私共は読譜にあまり頼らない方法論を持っております。
    コダーイシステムのような深い音楽性が得られる先人の知恵もあります。


    手と脳に合った合理的な課題。

    私を含めて全ての教育者が、こと初期教育に関しては固定概念を一度捨てて、
    脳や肉体の成長を前提に科学的にアプローチする必要があるのではないでしょうか。


                                 裕木 七瀬






    追記、

    ホロヴィッツの母親は息子のピアノの才能を信じ、親族を通じてお願いし、スクリャビンの楽屋を息子と一緒に訪ねます。
    スクリャビンは幼いホロヴィッツを見て、「この子の才能を伸ばしたいのなら、音楽だけではなく、絵画、文学、演劇、すべての素晴らしい本物を可能な限り体験させてください。」とだけアドバイスしました。
    後年、ホロヴィッツは「良い好み」という言葉をインタビューの中で多用しています。

    大脳の発展過程で「好み」の形成される幼児期のホロヴィッツに対し、スクリャビンのアドバイスはとてもマトを得たものですね。

    「ピアノは3歳から始めないと遅い」という常識が一昔前まで主流でしたが、スポーツ医学等が発達した現在では「音感等の感覚を身につける意味では幼少期の方が良いが、それ以上の意義はない」という見解が主流になりつつあります。

    (実際に、パデレフスキー等、20歳を過ぎてからピアニストを目指した巨匠もいます。私の師匠は16歳からピアノを始めました。ギタリスト時代の知人にも高校生ぐらいからピアノを始めたミュージシャンは少なくありませんでした。)

    こういった事実からも、やはり少なくとも脳梁の完成する6歳までは、「好みや感覚」を養う体験的学習を前提にした方がよさそうですね。

    ホロヴィッツじゃないですが、「良い本物」に接することができる環境が一番大切なのではないでしょうか。

    少なくとも、ご家庭では常にバックグランドミュージックとして「良い音楽」が流れていることが理想ではないかと思います。
    できれば、ご家族全員で演奏を楽しんでいることが望ましいですね。

    (ホロヴィッツは親戚の「音の大きいピアニストの伯父さん」と音楽好きでピアノも達者だった母親や姉の影響でピアノが好きになったそうです。)

    子供は面白そうなことは、すぐにマネします。
    いつも音楽が流れ、大人達が演奏を楽しんでいる、そんなご家庭から「良い好み」を持ったお子さんが育っていくような気がしております。





    補足

    「扁桃体によって感情の加わった記憶はより強く定着する。」

    とても面白い事実ですね。
    ようするに、心が良い方向に動けば記憶も強く定着するワケです。

    どうやら「好きこそものの上手なれ」って本当みたいですね。
    感動したり楽しんだりしていないと効率が下がるようです。

    付け加えますと、
    帯状回で発動される「やる気」も大きく記憶効率に関わっているそうです。

    大切なのは心!!!

    人間ってホントに感情の生き物なんですね。

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