19th Club アコースティックライブ
音楽同人19th CLUBのブログです。現在、茨城県守谷市・沖縄・東京でコンサート・公開リハーサルを開催しています。楽器・ジャンルを問わずアンプラグドなら参加OKです。皆さんの参加をお待ちしてます。 ★コメント書込時は記事タイトル下のCMをクリック★New Entries
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- 2012/12/7(金) 「Buffalo nice to meat you」 (11.18)
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- 「振り子」 (04.18)
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- ありがとうございます。 (03.03)
- 19thCLUBラストライブ、3月31日開催のお知らせ (01.31)
- オープンリハーサル延期のお知らせ (01.05)
東北地方太平洋沖地震によせて シマネコさんより
お時間のある方は是非お聴きください。
Radwimps 祈跡
言葉にできないことが詞として音楽にのせると雄弁に表現できますね。
あらためて犠牲者の皆さんのご冥福を祈りたいと思います。
東北地方太平洋沖地震
本日現在、行方不明も含めると3万人近くの尊い人命が失われ、東北地区の多くの都市が壊滅的な打撃を受けました。
被災者の皆様には、かける言葉もみつかりません。
ただただ、被災地の1日でも早い復興を願うとともに、犠牲者の皆様のご冥福を心よりお祈りしております。
原発に象徴されるように、今回の大震災で考えなければならない課題が多く見受けられるように思います。
自然の大災害だけで片づけられない違和感。
大袈裟に言うと、一つの文明史の折返点に差しかかっているような。
復興にあたり、いずれにしても次世代を見越した上で、一つ一つ従来のシステムを見直していく責務が等しく我々にあると感じております。
選挙もそうですし、ささいな日常の我々の選択ですら、これからの時代に反映されていくような気がしております。
「先を考え」「選んでいく」そういった自覚が求められていると思います。
日常生活から、今までと「違った幸福観」や「違った発展方式」を模索していく必要性を強く感じております。
大仰な話ではなく、私達の日々の生活の選択一つ一つが積み重なっていくのだと感じております
一人一人がそれぞれの持ち場で考え、できる努力を継続していくことが肝要かも知れません。
私個人も微力ではありますが、被災地の復興であれ、今後の日本の問題であれ、自分の持ち場で、できる努力を継続していきたいと考えております。
裕木 七瀬
追記、
ユングさんからいただいた情報ですが、
ピアニストの水本桂女史が活動拠点のベルギーで、「Play and Pray for Japan」東北関東大震災チャリティーコンサートを行ってくださいます。
マルタ・アルゲリッチ、バイオリニストの堀米ゆずこさん、海老彰子さん、辻本玲さんが賛同して出演してくださるそうです。
遠い地から日本への心強いエールです。
水本桂女史 公式ホームページ

Katsura Mizumoto plays Widmung by Schumann/Lisz
ユングさん関連記事
震災チャリティーコンサート「Play and Pray for Japan」with アルゲリッチ!
ユングさんブログ
のらねこのみたもの
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RaRa Piano
震災チャリティーコンサート「Play and Pray for Japan」with アルゲリッチ!
水本桂は去年の8月にユング宅でやった「AFTERNOON PIANONNO」に来てくれた私の学生時代の友人です。

詳細は水本桂公式サイト
http://www.katsuranokai.ecnet.jp/
なんとアルゲリッチが一緒です。ビックリしました。ほか堀米ゆずこ、海老彰子、辻本玲。
曲目はよく分かりませんが、シューマンのソナタやらラヴェル、ラフマニノフのチェロソナタ、武満の「HIKA」、シューベルトの弦楽五重奏などだそうです。
収益は全額日本赤十字に寄付されるそうです。
遠くてとても行けませんが、これほど離れた外国から日本に向けてパワーを下さる音楽家がいることが有り難いと思うとともに、音楽って素晴らしいものだなあと勇気づけられます。国境はないですね音楽に。
by ユング
シューマンピアノコンチェルト ~ダンとアンヌの物語~



今回は「シューマンピアノコンチェルト ~ダンとアンヌの物語」と題しましてお送りいたします。
私はリアルタイムでウルトラシリーズを見て成長いたしました。
特に、ウルトラセブンは、幼心に鮮明に強い印象を与えてくれた素敵な作品でした。
怪獣との戦い以外にも隊員達の人間描写等、様々な要素が描かれていますが、 中でも主人公モロボシ・ダンとヒロイン、ユリ・アンヌとの愛は、今なお郷愁とともに感動を与えてくれます。
特に、アンヌは歴代のヒロインと違い、添え物の華ではなく、一人の女性として魅力的に
個性的に描かれています。
アンヌとダンを主軸に作られているといっても過言ではありません。
ウルトラ警備隊 ユリ・アンヌ隊員グラフティ1
ウルトラ警備隊 ユリ・アンヌ隊員グラフティ2


シリーズを通じて、二人の心の交流やアンヌの淡い恋心が随所に感じられます。
そして最終回、ウルトラシリーズの歴史に残る名場面に帰結していきます。
呼びとめるアンヌ、振り切って戦いにのぞむダン。 おそらく永遠のお別れ。
この最終回で、アンヌとダンのカップルは当時の子供達の心に鮮烈に残りました。
セブンから6年後、レオの時代になり、ダンは再び地球に戻りMACの隊長として地球防衛軍に復帰します。
そして、探し続けていたアンヌに再会をはたします。
ウルトラマンレオ・超能力星人ウリンガ


アンヌだと確信するダンに対して、最後までアンヌは名乗らずに去っていきます。
アンヌの表情の変化に、名乗りたくても名乗れない事情が感じて取れます。
「アンヌじゃありません。隊長さん、あたしはあの子をあなたのような立派な人に育てたいと思っていたんです。」 とアンヌ。
ダンのウルトラ念力と同様の力を持つ子供、ウリー。
「いたずらはやめなさい。」 父親のようにたしなめ、身を挺してウリーを守ろうとするダン。
「アンヌ!」 呼びとめるダンに背を向けて去っていくアンヌ。
最終回と逆の構図です。
ウリーはおそらく、ダンとアンヌの子供だったのではないでしょうか。
残念ながら本編には入っていませんが、原作のラストシーンでは、レオに宇宙に運ばれたアンヌが雲の上で和歌を詠みます。
「恋しくば、たずねて来てみよ、和泉なる、信太の森の、うらみ葛の葉」
これは安倍晴明の母親、「葛の葉」の歌です。
一人の若者が、信太の森で狩人に追われている白狐を助け負傷してしまう。
そこに葛の葉という女性が現れ、若者を看病します。
二人の間に恋が芽生え、やがて、二人は一人の男の子をもうけます。
しかし、助けられた白狐である事が若者にばれてしまい、葛の葉は上記の歌を残し、信太の森へと帰っていくのです。
この男の子が後の陰陽師・安倍晴明になるわけです。
男女が逆転しますが、狐=宇宙人=ダン、若者=アンヌ、男の子=ウリーとすると構図がピッタリなのです。
加えて言うと、ウリーが後のウルトラマンゼロではないでしょうか。
そう考えると、原作タイトルの「狐がくれた子」もしっくりきます。
アンヌにとって、まさに「セブンがくれた子」だったのではないでしょうか。
父親の様なスーツ姿のダンと、母親のような着物姿のアンヌが象徴的です。
地球防衛軍OGでありながら、回りの反対を押し切って宇宙人の子を産んだアンヌ。
今も戦い続けるダンに負担をかけず、人知れず一人で育てていく決心をしていたのではないでしょうか。
それぞれ思い出を胸に今の立場を生きていき、すれ違っていく二人。
思い出が過去になって去っていくような、せつない余韻が残ります。
その後、ウルトラマンメビウスの時代になり、兄弟そろって戦いながら、各々が地球での思い出を回想しています。
やはり、セブンが思い出すのはアンヌ。
その後、UltraSevenXの最終回で、やっと戦い終えたダンをアンヌが笑顔で出迎えています。
長いすれ違いを経て、40年かけて、やっとハッピーエンドを迎える二人です。
劇場版では、二人は結婚してハワイに住んでいました。
ファンは二人を心から祝福して喜んだそうです。
とっても素敵な熟年カップルですネ。
セブンの最終回で初めてシューマンのコンチェルトを聴き、以来この曲が頭から離れなくなってしまいました。
邪道な聴き方かも知れませんが、 この曲を聴くたびにアンヌとダンの青春と恋の物語に思いをはせてしまいます。
セブンは、幼かった私に、ちょっぴりだけ大人のほろ苦さを感させてくれた作品でした。
今もタイムカプセルのように、少年期に連れ戻してくれ、私を感動させてくれます。
特撮史上、最高のカップル、ダンとアンヌの物語はセブンとともに語り継がれていくでしょう。
Schumann Piano Concerto 1mov Martha Argerich




余談ですが、ウルトラマンAの北斗も南と再会をはたします。
北斗と南
北斗と南、別れ
南夕子、クリスマスプレゼント
夕子とタロー
Aの願い、北斗と南、再会
劇場版では二人は結婚しパン屋を営み、娘さんもいます。
制作者からのオールドファンへの粋なはからいですネ。
少年期の夢は、こうして続いていくのです。
ウルトラ・ロマンスは永遠に.......



「19thCLUB アコースティックライブ展」延期のお知らせ
開催時期は決まり次第お知らせします。
ご協力いただきましたユングさん、ZERKIN=Sさん、後日またまたお世話になると思います。
piece_peaceさん、迅速に延期の提案をしてくださりありがとうございます。
19thCLUB演奏映像、ピアニストのライブ映像などいっぷう変わった展示です。
開催を楽しみにお待ちくださいね。
丸山 眞男 ~音楽という再現芸術~
音楽という再現芸術
丸山 眞男 ~1961年論文「思想史の考え方について」より~
思想史家の仕事は、音楽における演奏家の仕事と似ているのではないでしょうか。音楽は通常、再現芸術であります。その点で美術や文学と異なった特色がある。つまり絵画ならば、作品というものにわれわれが直接当面することができます。ところが音楽となりますと、われわれがただ楽譜というものに直面してみても、そこから感興を得られるようなものではない。少なくとも普通はそうではない。演奏を通じてでなければ、作品はその芸術的な意味というものをわれわれに開陳してはくれません。
ですから演奏家、いわば再現芸術家としての演奏家 ~管弦楽の指揮者も当然含まれます~ というものは、作曲家ないし画家、文学者と違ってまったく自由に想像するということはできない。気まま勝手にファンタジーを飛翔させることはできません。彼らは彼らの演奏しようとする楽譜に基本的に制約されます。つまり楽譜の解釈を通じてその作曲家の魂を再現しなければいけない。そうして解釈するには、その作品の形式的な構造とか、これに先行する形式あるいはそれが受け継いだ形式、その中に盛られているイデー、あるいはその作品の時代的な背景といったことを無視することはできません。その意味で、どういう作曲家のどういう曲を演奏するのか、という、演奏の対象に拘束されております。
けれども、さればといって演奏家にとっては、少なくとも芸術家としての演奏家にとっては、けっしてたんに楽譜を機械的に演奏に反映させること、楽譜を機械的に再現することが問題なのではない。そういう意味における楽譜の「客観的な」解釈というようなものは事実上ありえません。演奏が芸術的であるためには、必然に自分の責任による創造という契機を含みます。しかしそれは自分で勝手に創造するのではない。作曲家の作曲が第一次的な創造であるとすれば、演奏家の仕事はいわば追創造であります。あとから創造する~ ナッハシェップフェン(nachschopfen)なのです。
思想史のえがく思想というものはどこまでも過去の思想の再創造の所産であります。・・・・・・そこには一方歴史による被拘束性とともに、他方、歴史に対して自分が働きかける・・・・・・という両方向性があります。こうして歴史によって自分が拘束されることと、歴史的対象を自分が再構成することとの、いわば弁証法的な緊張を通じて過去の思想を再現する。このことが思想史の本来の課題であり、また面白さの源泉である、というふうに私は理解しております。
御礼
ギャラリー COMEDORでの展示の準備がやっと整いましたのでご報告申し上げます。
www.art-planner.net/comedor/
ユングさんのご協力で19thCLUBアコースティックライブの素敵なドキュメントDVDが完成いたしました。
ゼルキンやホロヴィッツのDVDと一緒にギャラリーで上映する予定です。
DVD制作に尽力してくださったユングさんに心から感謝いたします。
また、快く演奏映像の使用を許可してくださった出演者の皆様、本当にありがとうございました。
展示コーナーにはMaxさんが翻訳してくださったホロヴィッツのライナーノーツも展示予定です。
感動的な文章ですので、是非ご覧になってください。
ユングさん、Maxさんをはじめ、ご協力いただいた皆さんにこの場を借りて御礼を申し上げます。
RaRAさん、本当にお疲れ様でした。
皆さん、本当にありがとうございました。
お時間の取れる方は是非、食事を楽しみながらご覧になってください。
www.comedor.jp/
www.natsuko-mosaic.com/comedor.html
mixi.jp/view_event.pl
行ってまいりました、「世界のピアノ弾き比べツアー」


メンバーは私とピアノテクニカ氏の他、飲猫女史、シマネコ女史、ユング氏、ユング氏ご子息の6人。


最初にピアノテクニカ氏から簡単なお話がありましたが、後は皆さん各フロアーに散り、弾く弾く。

情け容赦なく、弾きたおしました。(笑)

高額楽器が並ぶ地下で値段を見て躊躇している私は、飲猫様に「今日は値札を見ずに弾きましょう


飲猫様のお言葉のお陰で「冥土の土産」気分で高額楽器もなんのその、この機会に触っちゃえと、じっくり味わいました。

激闘2時間、体中でいろんなピアノの個性を味わい、もう満腹でした。


3Fにあったプレイエル、軽やかで華やかな響き。
でも、古いモデルに比べると、ちょっと今風かな?
個人的に大好きなブランドです。
昔、同じショールームで触った100年前のプレイエルは軽やかで、甘く、とろけるような美しい音でした。
タッチに癖がありますが、やっぱ古いタイプが好きです。
同じく3Fある古いベヒシュタインはシュワンダータイプのアクション。
ウチのグランドにとっても似ていてビックリ。
でも、設計もアクションも同じだから似ていて当たり前。
混じりっけがなく澄んでいてまっすぐ伸びる音は独特です。
分離がよく、繊細で、タッチのニュアンスがダイレクトに音に出るため、コントロールが難しいですが、捨てがたい独特の魅力があります。
私は古いタイプのベヒは好きです。
新しいベヒも触りましたが、やはり個人的には古いベヒの方が魅力的に思えます。

大型のグランドはとにかく演奏が楽です。
ピアノに弾かせてもらっている感じです。
中には現実的に手の届きそうな手頃なモデルも。
1Fに置いてあったホフマン(ベヒの運営するブランド)のグランドは価格も比較的安く、何より小型(159cm)!!
それでいて、低音から高音まで充分に箱が鳴ってくれる!!!
住宅事情を考えた時、自宅練習用としては申し分のないバランスのとれた優れた楽器でした。
コストパフォーマンス、抜群です。
調律の合っている状態で是非もう一度触ってみたい楽器です。

高額楽器を購入なさった勇気ある飲猫様、笑顔で曰く、「これから弾く年数を考えると、一日¥178円だから」

なんちゅーポジティブな経済観念なんだろうと感動を覚えました。
どうやら、飲猫様はビミョーに強力なキャラのようです。
本当は楽器の解説などもお願いしようと思っていましたが、目の前の楽器に目がくらみ、弾きまくり大会になってしまいました。(笑)
でも、言葉だけの説明よりも、実際に触って楽器の個性を感じるのが一番です。
そういう意味で大変有意義な一時を過ごせました。
ショールームの方は、こころよく出迎えてくださり、最後におみやげまで準備していただいたき、感謝、感謝、恐縮、恐縮の一日でした。

また、是非、楽器を見にいかせていただきたいと思います。
帰りに近所の中華料理で皆さんと会食。
ユング氏は、さっそくピアノテクニカ氏に質問。
編集をお願いしていたDVDを受け取り、感謝、感謝。
ユング氏Jr.はおいしそうにチャーハンを食す。
飲猫様とシマネコ様はメニューの中に「特殊ソース」という単語を見つけ興味深々。
確かに「スペシャルソース」でもなく「特別なソース」でもなく「特殊」。
何がどう特殊なんだろう? 食べると「妙な効果」があるのだろうか?
怖いもの見たさで頼もうかと迷いましたが、いかがわしく危険な香りがしたので遠慮しました。
ピアノテクニカ氏は特殊ソースを頼み、「確かに特殊だ」と言っていました。
帰宅した後、体にどんな変化があったか聞いてみたいと思っております。
「ヨーロッパの質の高いピアノ」と「特殊ソース」、面白く妙な一日でございました。
mixi.jp/view_event.pl
追記、
ユーロピアノ様、ふぃがろ様、厚かましく押しかけて自由に弾かせていただき、大変感謝しております。
本物に直接触れることができ、貴重な体験をさせていただきました。
本当にありがとうございました。
www.euro-piano.co.jp/