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管理人のRaRaです。
茨城県守谷市にてピアノ講師をしながら楽しい毎日を送っています。

「19th CLUB」(ナインティーンスクラブ)は楽器・ジャンルを問わず音楽を愛する方が集まって活動している音楽同人です。

茨城県守谷市・沖縄県・東京都で現在「アコースティックライブ」「公開リハーサル」「ジャズごっこ」などを行っています。
興味のある方はコメントください。

★コメントは記事タイトル下の「CM」をクリックすると書き込めます。

★19thCLUBはmixiでもコミュニティ活動をしています。
こちらでは音楽はもちろんの事、フィギアスケートやサッカーなどいろんなことで盛り上がっています。
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皆さんの参加をお待ちしています。

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    スポーツ医学から学ぶピアノトレーニングⅣ by裕木七瀬 

    2011/05/25 16:14/Wed | ★ワークブック掲示板(解説・感想・質疑応答)by裕木七瀬  | CM(0) | TB(0)
    スポーツ医学から学ぶピアノトレーニングⅣ(筋機能向上の原理)


    アスリートがトレーニングに応用している筋機能向上の原理を以下にまとめました。
    技術向上やピアノに向いたフィジカルを得るために充分に応用できる原理です。。
     


    ①過負荷の原理


    筋機能を発達させるには、現在の適応能力以上の負荷を加える必要があります。
    最大能力の30%以下では機能向上のトレーニングにはなりません。
    最大能力の60%以上の高負担トレーニングでなければ、トレーニング効果はあまり期待できないのです。

    ピアノに応用するならば、メトロノームを使用して極端にゆっくりと限界の速さの二種類で弾く練習をすると演奏が安定します。
    限界の速さで可能な範囲の短いフレーズを練習し、慣れたら少しづつフレーズの単位を長くしていくのも効果的な方法です。
    また、遊んでいる指を鍵盤の上に固定して、必要な指だけしか動かせないようにしてマルカートで丁寧に弾くと、短期間で指の回りが速くなります。
    実際にプロのピアニストで、これらの練習をしている方がいらっしゃいます。

    Ⅰでも触れましたが、これらの高負荷の運動は5分以上反復すると逆に筋繊維にダメージを与えてしまうので注意が必要です。
    また、超回復の観点から毎日はせず、回復のための休みを挟んでおこなわれるべきでしょう。



    ②可逆性の原理

    トレーニングによって得られた筋機能は、日常生活の水準を超える筋力のため、トレーニング中止後、1週間を越えてしまうと、急速に日常水準まで戻ってしまいます。
    トレーニングとトレーニングの間は、1週間以上空かないように注意してください。

    これを避けるため、Ⅰで触れた「①
    指の運動能力の維持のための基礎的なトレーニング」をおこなう必要があります。
    負担が少なく、トリル、音階、分散和音、オクターブ、和音をバランスよく網羅した短めのメニューが好ましいでしょう。

    また、練習のやり過ぎで手や指が固くなってしまった場合は逆に一週間以上、触らなければ柔らかくなっていきます。
    プロのピアニストの中にも定期的に弾かない時期を作る方がいらっしゃいますが、質の悪い筋肉を衰えさせてリフレッシュさせるのが目的です。



    ③特異性の原理

    演奏に向けたトレーニングは、そのパッセージで使われる筋機能をトレーニングすることで、最も威力を発揮します。
    曲やフレーズによって、当然、強化形態は変わりますから、闇雲にトレーニングを行うのではなく、曲やフレーズの特徴とトレーニングメニューを照らし合わせ、演奏内容に沿って必要な筋機能を重点的に強化することが大切です。

    Ⅲでも触れましたが、パッセージを技巧
    (筋肉の使い方)別に区切って、技術別に集中して練習をすると効率は上がります。
    ただし注意が必要です。
    ①でも触れましたが、高負荷の
    反復トレーニングは5分以上続けると、逆に筋繊維にダメージを与えてしまいます。
    必ず一つの運動は5分以内に収める必要があります。
    また、超回復をうながすため、適切な休日をはさんで実施されるべきでしょう。



    ④漸進性の原則

    1kgの鉄アレイを使用すれば、1kgに応じた筋力はつきますが、3kgまでの筋力はつきません。3kgの鉄アレイを使用すれば、3kgに応じた筋力はつきますが、5kgまでの筋力はつきません。
    このように、筋機能向上を図るトレーニングは、機能水準が上がるごとに、徐々にトレーニング強度を高めていかなければ、より高い水準には到達できません。

    その時々に応じて、適切なテンポやアーティキュレーションやリズム変奏や反復数を選択することが重要です。



    ⑤全面性の原則

    筋機能を十分発揮させるには、一部の筋機能だけに偏ったトレーニングを行うのではなく、全体の機能強化を考えた上で、オールラウンドの筋力機能を養うことが大切です。

    したがって、実用的な質の高いフィジカルを得るためには、アルペジオ・スケール・和音・オクターブ・トリル等のトレーニングをバランスよく取り入れる必要があります。



    ⑥意識性の原則

    トレーニングを行うとき、ただ闇雲にトレーニングに励むより、現在どの機能を強化しているのか、何の目的でトレーニングしているのか、どこをどのよう強化したいのか? を十分理解しながら行うほうが、トレーニング効果が高まります。

    Ⅲでも触れましたが、曲の中で
    「今どういう筋肉の使い方をすべきなのか」を意識するだけで練習の効率はかなり変わってきます。



    ⑦個別性の原則

     十人十色 という言葉があるように、トレーニングは万人に向けたマニュアルどおりに行うのではなく、個人の特性に合った方法で行うようにしなければなりません。
     また、結果を焦って人と競うことなく、自分のペースで、自分の能力に合ったトレーニングを行うことが大切です。

    オーバーペースは筋繊維を痛めるだけです。
    Ⅰで触れた超回復も人によって多少周期が違います。
    練習は無理せず、長期計画で組んで、毎日着実にこなしていくのが望ましいですね。



    ⑧継続・反復性の原則

    筋機能向上の為のトレーニングは、一時的・集中的にトレーニングを積んでも即効性は期待できません。
    効果を得るには、3ヶ月以上継続的なトレーニングを続ける必要があります。

    Ⅰで触れた超回復や「記憶のための忘却」には休息を含めた時間が必要です。
    自分に合ったペースで3カ月、半年、一年単位でメニューを組んでいくのが望ましいでしょう。
    人間の細胞は半年周期で一年をかけて新しいものに生まれ変わります。
    このことからも「ピアノ向きのフィジカル作り」には最低でも一年単位での計画が必要なのです。




    ※補足(電子ピアノの利用法)

    実は新しい高度な技術を練習する場合、ある段階までは電子ピアノを使用するのも有効な手段です。
    電子ピアノはタッチが軽いため、パッセージの動きに指を慣らす場合には負担が少なく、
    また生ピアノのように鍵盤の戻る反動を利用できないので、指をしっかり戻す必要があるからです。

    ただし、フォルテやハイテンポで長時間指を動かし続けると痛めることがありますので注意が必要です。
    それから、もちろん音色や細やかな表現の練習は生ピアノのようにはできません。
    あくまで、指が動きに慣れるまでの期間か、あるいは動きの確認のみに効果があります。

    余談ですが細部ではなく曲全体の構成の練習にも電子ピアノは向いています。
    電子ピアノで音楽を完成させようとすると、ニュアンスでの表現に限界があるため、テンポ設定や構成で聴かせることを意識せざる得ないためです。




    以上の原理を意識して「考える練習」をすることで、より効率よく安全な向上が得られます。
    コルトーメソッドやピシュナやタリアフェロ女史のメソッドはこういったことを踏まえて作られています。

    手前ミソで恐縮ですが拙著「ワークブック」もこれらを踏まえて構成されています。

    皆さんも是非、こういった考え方を日々の練習に取り入れてみてはいかがでしょうか。







    追記、

    フォームについても練習の際に考察すべきでしょう。

    ①指を曲げる、伸ばす。

    ②手首を上げる、下げる。

    ③掌を右に傾ける、左に傾ける。

    ④掌の角度を右に振る、左に振る。

    ⑤力を入れる、抜く。

    ⑥指で弾く、掌で弾く。

    ⑦肘の位置。

    ⑧上体の傾き。

    ⑨足の位置。

    パッセージごとにいろいろと試して、一曲の中でも使い分けをすると、急に楽に弾けたりします。是非、お試しください。


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    スポーツ医学から学ぶピアノトレーニングⅢ by裕木七瀬 

    2011/05/25 15:09/Wed | ★ワークブック掲示板(解説・感想・質疑応答)by裕木七瀬  | CM(0) | TB(0)
    スポーツ医学から学ぶピアノトレーニングⅢ(運動のバランス)


    ピアノを弾く時の運動は指を下に降ろすものばかりです。

    これは知人のスポーツ・トレーナーから聞いたのですが、ピアニストが指を傷める場合、一方向(指を下げる)ばかりに筋肉を使用することが要因として大きいそうです。

    ですから逆に指を上にあげる逆方向の運動を練習に取り入れるといいそうです。

    ギックリ腰は腹筋と背筋の筋力のバランスが悪くなり起きます。

    ピアノの場合「下ろす筋肉」と「上げる筋肉」のバランスがとりづらく、どうしても「下ろす筋肉」を集中的に使用してしまいます。

    バランスが悪くなると筋肉はちゃんと機能しなくなるのです。

    超回復、ストレッチ、マッサージ、逆方向への運動、これらを効率良く練習に取り入れると筋肉を傷めることなく、ピアノ向きの筋肉を手に入れることができるでしょう。

    ちなみにコルトー・メソッドには「毎日するトレーニング」としてこの4つのための運動が書かれています。

    また、②でも触れたコルトーの流れをくむマグダ・タリアフェロ女史(筋肉を痛め引退したピアニストを復帰させた名教師)も自著の中でこの4つについて重要性と方法について触れています。

    (興味を持たれた方は、筑摩書房「ピアニストへの基礎」田村安佐子著、全音楽譜出版「コルトーのピアノメトード」を参照してください。)



    ピアノのテクニックは大きく分けて
    ①トリル
    ②音階
    ③分散和音
    ④オクターブ・和音
    以上の四つに分かれます。

    ④オクターブは指の形を維持するための筋力が必要です。
    対して①のトリルは柔軟な筋肉で細かい動きが必要です。
    ②の音階はトリルが指を変えて移動していくと考えれば良いでしょう。
    ③の分散和音は形を維持したままで指を動かす必要があります。

    演奏中の筋肉の状態は①が柔④が剛で②③は複合的です。

    つまり、ピアノを弾くということはパッセージによって違った筋肉の使い方をおこなっているのです。

    練習で、これらの要素が偏ると効率が悪くなったり、筋肉を傷めたりします。

    例えば、手を固める和音オクターブ系の練習ばかりすると、音階やトリルに向かない筋肉がついてしまい、モーツァルト等は弾きにくくなります。

    また、一曲の中でも「今どういう筋肉の使い方をすべきなのか」を意識するだけで練習の効率はかなり変わってきます。

    フレーズ単位で区切っての練習だけでなく、技術(筋肉の使い方)単位で区切って練習することも大切でしょう。


    バランスの良い練習メニューと、筋肉を意識した練習内容は肉体が介在している以上、スポーツと同様に重要なのです。


    スポーツ医学から学ぶピアノトレーニングⅡ by裕木七瀬 

    2011/05/25 14:44/Wed | ★ワークブック掲示板(解説・感想・質疑応答)by裕木七瀬  | CM(0) | TB(0)
    スポーツ医学から学ぶピアノトレーニングⅡ(ストレッチの必要性)



    すべてのアスリートが練習前後のストレッチをかかしません。

    ピアノの場合も演奏する曲が技巧的であればある程、ストレッチが必要と言えるでしょう。

    筋肉が硬くなり、指の動きが固く、各指の可動範囲が狭くなっていると、演奏時の指の動きも窮屈になります。

     小さな手より、大きな手の方がピアノに有利になのは、誰もが一致する意見ですが、同じ手の大きさであっても、指の関節可動域が広ければ、演奏は有利になります。

     指の長さは、伸ばせませんが、関節の柔軟性なら、ストレッチによって得られます。

     指の関節可動域が広がると、縦方向、横方向に対する、あらゆる瞬発性の動きに対応でき、トレーニング前と比べ、スムーズな指運びが得られます。

    ストレッチは、筋肉をゆっくり伸ばす動作です。

    しかし、柔軟体操やラジオ体操のように、反動をつけて無理な動作を行ったり、限界まで伸し痛みを伴うストレッチを行うと、身体の安全装置(伸張反射)が働き、中枢神経から筋に対して「緊急収縮命令」が下されます。

     一方で伸ばそうとし、一方で縮めようとするのですから、これでは非効率な上、無理な衝撃によって筋繊維などが傷つく恐れもあります。

    あくまで、正しいストレッチは、筋肉のケアです。

    ですから、いきなり30%以上も広げるような無理はなるべく避け、筋肉をゆっくり伸ばしながら、程よい緊張が感じられたところで止めて、そのまま15秒~30秒、心地よい刺激を与えることが基本です。

    また、ストレッチは、筋肉が冷えたままでは効果がありません。

    筋温を高め、筋肉細胞の働きが活性化された状態の時に効果がありますので、入浴中や、運動直後など、体が温まって、筋肉が伸びやすい状態の時に、ゆっくり行うようにしましょう。

    さらに、指と指の間の「水かき」の部分をマッサージしてあげると疲れもとれ、指が動くようになります。

    特に30歳以降になると、この部分に脂肪がつき、筋肉や関節のスムーズな動きを妨げます。

    やはり一番手軽なのはお風呂に入った時に湯船につかりながら、ストレッチやマッサージでケアしてあげることが望ましいでしょう。


    コルトーの弟子で著名な教師でもあったピアニストのタリアフェロ女史は故障して演奏不能に陥ったピアニストの再生に成功しています。

    彼女は練習前後に腰・肩・腕の準備運動と指のマッサージ・ストレッチをそのピアニストに義務付けました。

    彼女の著書には、準備運動・マッサージ・ストレッチの重要性について、鍵盤に触ることと同等以上に書かれています。

    やはり、長く良い状態で演奏を続けるには、野球のイチロー選手のように「良い準備」とアフターケアが大切のようですね。







    追記、

    疲労回復とアフターケアにアイシングはとても効果があります。

    特に重い練習をした後、ビニール袋に入れた氷をタオルでくるみ、手に巻き付けて15~20分程おきます。

    回復を早め、血行を良くして乳酸を流してくれるだけでなく、ダメージをうけた箇所にできる余分な細胞の増殖を防いでくれます。


    マッサージ、ストレッチと合わせて是非、一度お試しください。




    スポーツ医学から学ぶピアノトレーニングⅠ by裕木七瀬 

    2011/05/25 14:26/Wed | ★ワークブック掲示板(解説・感想・質疑応答)by裕木七瀬  | CM(0) | TB(0)
    スポーツ医学から学ぶピアノトレーニングⅠ(超回復と休息)



    フィギュアスケートとピアノには多くの共通点が見受けられます。

    最終的には演技の表現力を問われるのですが、そのためには高度な技術やそれを支えるフィジカルが必要になってきます。

    考え方を変えれば、ピアニストは指のアスリートです。

    新しいテクニックの必要な曲に挑戦する場合、新しい筋肉の使い方をマスターしなければなりません。

    必然的にメカニカルな反復練習が多くなります。

    そこで無理をすると筋肉を痛めてしまいます。

    無理なく必要な筋肉の使い方をマスターするには、筋肉の発達のメカニズムについての知識が必要です。


    メカニカルな練習を行い、筋肉に大きな負担を掛けると、筋繊維はダメージ (軽い筋肉痛など) を受けます。

     しかし、人間の元々持っている回復力を利用し、練習後、適切な「休息」と「栄養」を与えると、回復の過程で筋繊維が栄養を取り込み、以前より少しだけ機能向上をします。

     これを、専門用語で「超回復」と呼びます。

     この、超回復後の筋肉を元に、再びメカニカルな練習を積み、「筋肉の疲労」→「休息+栄養」→「超回復」のサイクルを繰り返すと、筋力は修復されるごとに、どんどん機能向上していくのです。

    超回復の期間は運動の強度や年齢によっても差は出てきますが、一般には48時間(2日間)~72時間(3日間)といわれています。

    とくに「筋肉痛を併発するほど」の重い練習を積んだ後は、この超回復期間中は完全休養が必要です。

     完全回復前に再び同じ練習を始めてしまうと、充分な「超回復」の効果が得られず、場合によっては疲労が蓄積され、逆に運動能力を損なったり、ひどい場合には筋肉や腱を痛めてしまいます。

    超回復終了後は、間をあけずにすぐ次の練習を始めます。

    ゆえに、筋肉負担の大きいメカニカルな練習は、2・3日おきのローテーションを守って、定期的に行うことが大切です。

    具体的に言い換えますと、まず練習内容を目的別に以下のように分けます。
    ①指の運動能力の維持のための基礎的なトレーニング
    ②新しい音形や苦手な音形のテクニック習得の為のメカニカルなトレーニング。
    ③本番で止まらずに演奏する為の練習。(持久力の為のトレーニング)
    ④暗譜・譜読・解釈等の頭を使った練習。
    ⑤細部の表現の練習。

    このうち「超回復のサイクル」の介在するものは②(場合によっては③も含む)です。
    ④や⑤はむしろ頭と耳の問題になります。

    したがって②のような身体機能向上のための練習は毎日やらず、適切な休息日を入れるべきでしょう。


    また一日の練習も連続でせず、休憩を入れながらが望ましいです。

    腕や指が痛くなったら弾くのを止め、休憩をとります。

    そして再度痛くなったら、その日は弾くのを止めるべきです。

    参考までに、アスリートは極端な負担のかかる
    反復運動を5分以上は続けません。
    医学的に、逆に筋肉を痛めてしまうからです。
    ピアノのトレーニングにおいても、「負荷の大きい反復運動5分以内」は一つの目安になるでしょう。

    これらを前提に、筋肉への負担を考えて毎日の練習メニューを組むことが望ましいでしょう。

    「筋肉への負担の大きい練習」の翌日は「頭と耳の練習」を入れていくのが理想的でしょう。

    超回復の原理をうまく利用して技術向上をはかっていきましょう。




    追記、

    脳にも休息が必要です。

    忘却と再記憶を反復すると、繰り返しの回数に比例して記憶は明確になっていきます。
    個人差はありますが、3回以上覚えなおした場合、記憶の大部分が定着するのです。

    「忘れるのも学習のプロセス」と考えた方が良いでしょう。

    暗譜であれ、指や掌の使い方であれ、休んで再度トライしてみることが大切ですね。

    昔やった曲を時間を置いて定期的に演奏することも技術向上のためには必要なことのようです。




    補足、

    筋持久力、演奏の安定のためには「フォルテ・レガートで極端にゆっくり」ないしは「ピアニシモ・レガートで極端にゆっくり」をおすすめいたします。

    また、後ほど再度触れますが、負荷の大きいメカニカルな練習の初期段階では、あえて電子ピアノを使用するのも有効的です。



    脳や体の成長とピアノ part2 By 裕木七瀬 

    2010/09/23 03:15/Thu | ★ワークブック掲示板(解説・感想・質疑応答)by裕木七瀬  | CM(0) | TB(0)
    前回は脳を中心に初期教育についてお話いたしましたが、今回は筋肉・骨格・神経網を中心に同じテーマについて考えてみたいと思います。

    まず、現代のスポーツ医学における成長期の特徴を以下にまとめてみました。
     




    ☆筋肉・骨格・神経網等の成長☆

    子供たちの成長は、骨格・筋肉・脳神経系など各器官ごとにそのペースに違いがある。
    子供は大人をそのまま小さくしたわけではなく、年代によって、成長している部分と未発達な部分がある。
    したがって大人のトレーニングをそのまま子供に与えるのではなく、年代に応じて対応を変える必要がある。

    3歳ぐらいから青年期まで成長ホルモンが分泌される。
    3歳から12歳までは基本的な脳・神経網の発育期で、12歳で脳重量が成人量に達する。
    脳や神経網が様々な運動を身体を使い体験することで、新しい動作を覚える時期。
    そのため色々な動作に挑戦し、身のこなしの基本バリエーションの習得が必要。
    したがって1つの運動ばかりを行うことは誤り。
    色々な運動や感覚を幅広く体験することが大切。
    速さや強さよりも、無理のない自然なフォームの習得が重要。

    骨・筋肉・血液は、男子は12~18歳、女子は9~15歳の期間に発育が活発になる。
    この時期にいろいろな運動をすることで神経細胞間の連絡が密になり、学習を繰り返すことで軸索周囲に髄鞘とよばれる蛋白がつくられ、神経細胞の伝達が早くなる。
    いわば運動の効率化のためのショートカットが作られる。

    ※知的学習で得られた神経細胞連絡は途絶えやすいが、運動学習で得た神経細胞連絡は何年も維持される。


    成長の推移 2 成長の推移 図1


    ☆各年齢期の詳細☆(上記の図を参照のこと)


    ①9歳まで:神経系型=脳・神経系の発達期。

    特に3~6歳にかけて、神経系型が大きく成長。
    脳と体を結びつける神経細胞が発達することで、遊びや運動を通して、バランス感覚・リズム感・敏捷性など運動能力の基礎が発達。
    この時期の子供は、同じ動きばかりを繰り返すのではなく、多種多様な動きを通して、様々な運動の神経回路を張り巡らせる必要があるため、集中力が長続きせず、常に新しいものに興味が移っていくようにプログラムされている。
    様々な運動によって身についた神経回路は、多様であるほど年代が進んだ時に専門性の高い技術習得も早くなる傾向がある。
    つまり、同じ運動ばかり繰り返すのではなく、いろんな動きをした方が子供の成長のために良いのである。
    したがって、子供が楽しく運動ができるように、短時間でどんどん運動の種類を変化させてあげると良い。
    「飽きさせない・疲れさせない・怖がらせない」ことを基本に、できるだけ対象(ボールや道具等)に触れる機会を増やすことが重要。
    大人と違い、子供の体はまだ出来上がっていない(特に呼吸・循環器系)ので、あまり長時間の運動は、大人が考える以上に子供には厳しいものとなる。
    疲れから姿勢が崩れ、せっかく一番バランス感覚が伸びる時期なのに、逆に姿勢の崩れが悪いくせとなって身についてしまう危険性があるので注意。


    ②9歳~12歳

    この時期は神経回路の基礎がほぼ完成され、技術的な習得力が成人レベルに達する。
    この頃に覚えた技術は、大人 になってからも忘れない傾向がある。
    いわゆる体で覚える時期。
    ただし、筋肉および骨格については未発達なので、極端なパワー・スピードをつける練習や長時間の練習は障害の原因になる。
    体力的に過剰な練習や怪我を押しての無理等は、骨格の成長に支障を来すことがあるので絶対に避けなけ ればならない。
    客観的に状況を観察したり、コミュニケーションもできるようになり、次第に楽しさを見つけられるようになっていく年代。
    練習内容の理解度も増すことから、興味の高まりとともに積極的に基礎的な反復練習を行えるようになる。

    ※この時期から一般にスポーツ界ではゴールデンエイジと呼ばれ、様々な運動パターンの基礎をどんどん吸収して自分のものにできてしまう時期とされている。
    基本的な無理のないフォームの習得が重要。
     

    ②12~15歳:一般型=骨の長さの成長と呼吸・循環系の発育期。

    骨の長さを劇的に成長させる時期で、骨端線という成長軟骨を有しているので、同じ運動スポーツを必要以上に繰り返すと骨への負担が大きくなる。
    軽い負荷で継続的な運動を実践し、無理のない自然な動作を継続させる能力を身につける時期。
    この時期に徐々に長い時間の練習に耐えられる肉体になっていく。
    視野も広がり、観念も芽生え、行為と思考が関連を持ち始めるため、次第に過去の体験が体系的に結びつき整理され始める。

    ※急激に身体が大きくなるために、感覚が狂い、それまでに身につけた技術が一時的にできなくなる、いわゆるクラムジーが起きる場合もある。


    ③15~18歳:生殖器型=筋力・骨格系の強い発達期

    負荷を増大させ、筋力を発達させることのできる時期。
    力強さや速さを身につけられる。
    この年代で本格的な筋肉の発育が可能になる。強いトレーニングをするべき時期。
    体も大人とほとんど変わらなくなり、長時間のトレーニングにも耐えられるようになる。
    生殖器型の発達が著しく、ホルモン分泌により骨格筋が大きく成長するため、力強さをつける筋力トレーニングやスピードをつける瞬発力系のトレーニングを積極的に行うのが良い。
    この頃になると肉体的・精神的バランスがとれるようになり、自立のための準備期に入っていく。
    自分のプレースタイルというものが徐々に確立していき、自分の特徴をよく知った上でその特徴を伸ばすことに自ら取り組めるようになっていく。
    また、個人差が非常に大きくなってくることから、個々に応じた課題を与えることが必要になってくる。

    ※同一の筋肉の使い方や同一部位に負担のかかる極端な運動を5分以上続けると筋肉が固まり戻らなくなってしまうため、運動を変えたり、休憩を取ってストレッチをする等、工夫が必要。


    ☆トレーナーが注意すべき点☆

    子供の指導は難しく、成果を早く求めすぎると逆に成長を阻害することもある。
    例えば、野球の投手の場合、小学生の段階でも、長時間の反復練習の強要によって、てっとり早く良い結果を得ることができる。
    周りが80キロのボールしか投げられない中で、100キロで投げることができれば勝ててしまうからである。

    しかし、小学生の時に100キロ投げられても、長時間の練習により、体のバランスが崩れ、筋肉が硬くなっているとしたら、そこから球速が伸び悩み、練習量が増えることにより、逆に故障しやすい体になってしまう可能性がある。

    また、強要することにより行為そのものに対する嫌悪感を潜在的に持ってしまい、何かのきっかけで将来やめてしまったり、特定のプレーだけ簡単なことでさえまったくできなくなるケースもある。

    周りが120キロ、130キロに成長していく中で、「小学生の時は上手だったのにね」と言われる子は、小学生の時に頑張りすぎた子かもしれない。

    成長の過程では完成を望まず、一見遠回りのように見えても、子供の成長に合わせてあげることが長い目で見た時に重要になってくる。

    ~あるベテラントレーナーの言葉より~





    以上が現代のスポーツ医学で基準とされている成長の推移です。
    スポーツとピアノを単純に結び付けることはできませんが、それでも肉体が大きく介在している以上、参考にすべき事実だと思われます。

    脳の項目と照らし合わせて考えると、ハッキリと傾向が見えてきます。

    ①6歳ぐらいまではロジカルな学習や長時間の反復は避け、できるだけ多様な体験をすることが重要。 
    体験の中に様々の基本要素をちりばめ、遊びの中で体に馴染ませる。
    楽器に接する機会を増やし、目・耳・体を使った体験学習が重要。
    体験からカンを養い、分別がつく年齢になってからロジックで整理する。
    ②9~12歳ぐらいから技術の学習効率が上がる。
    ③12~15歳ぐらいから観念が芽生え、音楽の内容についてコミュニケーションもとれ始める。過去の音楽体験についてもロジックと結びつけて体系的に理解出来始める。
    ④15歳以降、ほぼ成人と同じ内容で学習できはじめる。自分のスタイルの基礎を見つけられる時期。

    個人差はありますが、お子さんに接する以上、少なくとも以上の6項目については、教育者が意識するべきではないでしょうか。

    人間である以上、科学的な脳と肉体の成長のプロセスは無視できないからです。

    全てのピアノを学習するお子さん達に、無理なく自然に、その子に合ったカリキュラムで楽しく学習を進めていただくために、
    我々はもっと子供達の体や脳について理解し、与える課題や時期についてより深く考慮していく必要があるのではないでしょうか。


    過去への盲信や迷信の押し付けにならないために。
    子供主体の教育であり続けるために。




    裕木 七瀬





    追記

    主題である初期教育からはそれますが、生涯教育という観点で脳と肉体には面白い特徴があります。

    「情報の仕分」と「記憶保存用の神経回路の作成」と「記憶神経回路を保管先の大脳新皮質へ転送」をおこなっている「海馬」の細胞は減少せず、一生発展が可能。
    ②脳細胞は20代をピークに減少していくが、脳神経網ニューロンは一生発展し続け、脳細胞を補う働きをする。

    回答が出なくても思考の持続をすることで、神経網のバイパスを作り発達する。
    ③筋肉はトレーニング方法を変えることで一生鍛えることができる。
    (現役の70代のボディービルダーやプロレスラーもいるそうです)
    大切なのは食事と充分な休息を取り、ゆっくりトレーニングすること。
    年齢に合った無理のないトレーニング方法を選択すること。
    方法論を選び、休息やインターバルを充分取れば、若い頃に比べゆっくりではあるが、確実に筋肉は老齢でも発達する。


    そういえば、オリンピック等でも競技によっては高齢者の活躍が増えてきたように思えます。

    ひょっとしたら、人間に「もう遅い」ってことはないのかも知れませんね。
    私も含め、大人の学習者にとって、とても希望の持てる事実ですね。






    補足

    「知的学習で得られた神経細胞連絡は途絶えやすいが、運動学習で得た神経細胞連絡は何年も維持される。」

    これは大変に興味深い事実です。

    さらに、筋肉や神経網自体に記憶がある程度ストックされることも、最近の医学でわかってきたそうです。
    (これが理由で、臓器等の移植を受けた人にドナーの好みや癖が移ってしまったり、ドナーが経験したことを夢に見たりする事例が少なくないそうです。)

    ひらたく言うと、まさに「体で覚える」ってことですね。
    「習うより慣れろ」って本当だったんですね。
    ちなみに空海は「体験以外は知識ではない」と修行中の弟子に語っていたそうです。

    体験先行型で学習し、知識やロジックで後から整理していくのが人間には生理的に一番あった学習手順なのかも知れません。

    極論すると、大人も子供も、JAZZやROCKの様に何でもいいから出来る範囲で曲を演奏し、後から論理的に整理していくべきなのかも知れませんね。





    脳や体の成長とピアノ part1 By 裕木七瀬 

    2010/09/18 03:53/Sat | ★ワークブック掲示板(解説・感想・質疑応答)by裕木七瀬  | CM(0) | TB(0)

    同じ感想をお持ちの方は少なくないと思いますが、ピアノ教育において幼児教育が一番難しいのではないかと昔からよく感じておりました。

    このことは、大脳や肉体の成長からも説明できることです。

    ここでは、個人差があることを前提として、
    あくまで一般論として脳と肉体の観点から話をすすめたいと思います。


    出生後、大脳は以下の経緯で成長していきます。

    (図も参照してください。)



    ☆大脳の発達⇒原則的に後部から前部へと成長する

    ①後頭葉~幼児期(小脳等)
    視覚、聴覚、触覚、空間認識等の基本的な感覚や環境認識。

    ②脳梁~6歳までに完成
    右脳(イメージ)と左脳(論理性)をつなぐパイプ。
    脳梁は生まれつきあるものではなく、出生後に1歳ぐらいから発生する。
    そのため、脳梁が見発達な幼児の脳は成人の右脳的な働きになる。
    成長とともに脳梁が発達し、左脳と右脳が分離した役割を持つようになる。


    ③側頭葉~9歳までに完成
    記憶、情動、直感、快・不快、好き嫌い等の感覚。(大脳辺縁系

    ④前頭葉~12歳から発達
    論理性、観念、価値観、自主性、計画、順序の決定、総合的判断、衝動の抑
    制、行動結果の予測等の高次機能。

    nouzu2J

    shikumiJ.jpg

    ☆大脳辺縁系☆
    大脳辺縁系は、大脳皮質の内側、脳幹の周囲にある神経線維システムで、本能行動や感情や記憶を担っている
    視床下部や前頭葉や側頭葉の他の領域をつなぎ、帯状回や海馬や扁桃体を含み、側座核といわれる大脳の快楽中枢の構造と相互に結合している。
    大脳の古い皮質で、人間に進化する前の性質=動物として生存のために必要な自動的な機能(内分泌系・自律神経系等)にも関わっている。
    また、感情や記憶を生む中枢で「喜・哀・快・不快、好き・嫌い・怒り・恐怖、接近・回避、攻撃・逃避」などの情動を担っている。
     
    海馬☆
    海馬は情報の仕分・記憶神経回路の作成と転送・情報の呼び出し等の重要な働きを担っている。⇒記憶の司令塔
    海馬の先端には情動の中心的な役割を担う扁桃体があり、扁桃体によって感情の加わった記憶はより強く定着する。
    あまりにも強い刺激(驚愕、恐怖体験など)を受けた場合は、扁桃体が電気のブレーカーのような役目をし、海馬に伝えないように働く。
    海馬での記憶期間は2年程度で、それ以上の長期記憶は、海馬で作られた記憶神経回路が記録を担当する大脳新皮質に転送されて長期保存される。

    ※脳細胞は20代をピークに減少していくが、脳神経網は一生発達していく。

    ※海馬の細胞は減少せず一生発達可能。




    脳梁がまだ完成していない幼児は右脳思考です。 
    つまり、基本的に理屈や道理で理解ができません。

    感覚とイメージの世界に生きているのです。

    また、前頭葉が未発達のため、長い目で見て行動したり、
    論理的に目標のために準備することには向いていません。

    幼少期は、脳の完成を待ちながら、音や映像や体感を通じ体験を重ね、
    側頭葉に記憶を蓄積していく時期です。

    そして、好みや趣味・嗜好を含め「観念」の基礎を作る時期です。

    こうやって考えますと、やっかいなことに、おおよそ幼児の脳はロジカルなピアノの学習法には不向きと言えます。


    肉体的な大きな問題としては楽器のサイズがあります。
    ピアノの鍵盤のサイズは、リストが成人の平均的な肩幅と手を基準に決定したものです。
    本来、ピアノの世界にも、ギターやバイオリンに子供用のミニ楽器があるように「子供用」のミニ鍵盤ピアノがあって然るべきなのです。


    これらの事実から少なくとも幼児がピアノに向かう時、「譜読み」と「体に合わない楽器」という二つの現実に直面する訳です。

    実際、読譜がしんどくてピアノをやめた方は少なくないと思います。


    余談ですが、ご存じない方も多いかと思いますが、実はジャズやロック等のプロで楽譜の読めないミュージシャンは少なくありません。

    私自身、ギターで仕事を始めた頃はまだ楽譜が充分に読めませんでした。

    読譜がある程度スムーズにできるようになったのは、クラシックピアノに転向して数曲弾いてから後のことです。

    かの美空ひばりさんも譜面は読めませんでした。

    「演奏力」と「読譜力」は関連はありますが、元来まったく違う能力です。

    譜面に頼らない演奏法があり、ほとんどの場合、楽器が充分に扱えるようになってから、必要に迫られて後から楽典等を勉強するケースが多いのです。

    ちなみに、私はジャズやロックの方法論はクラッシックの世界にも応用可能と考えております。
    また、導入することで解釈や音楽性をより深めるとも考えております。


    古典を扱う以上いた仕方ないのですが、「初めに読譜ありき」で学習を進めていくのは、おそらくクラッシックだけでしょう。
    (ホロヴィッツやフランソワやケンプは耳コピーでも弾いていたらしいです。 ホロヴィッツ、フランソワ、グルダはジャズの演奏もしていました)


    以上のことから、私は理性が未成熟で「好み」が形成される幼児期に、無作為に「読譜」を前提とした教育を中心にしていくことに、とても危険を感じております。

    実際、以前よりましになったものの、ピアノの初期教育は現状でも定着率がとても低く、
    その大きな要因が「読譜」と「体に合わない楽器」にあると思われます。

    勿論、読譜や基礎技術は重要なのですが、一生懸命に教えた結果、ピアノの嫌いな子を作りかねないのです。


    肉体や脳の成長を前提にすると、与える時期や順番を考えるのは必然ではないでしょうか。

    私は経験から「楽典」や「読譜力」は理性の発達する12歳以降でもいいのではないかと強く感じております。
    また、本格的な技術も、少なくともオクターブが届くようになってからでも遅くないと思っております。


    それまでは「読譜」に頼らない方法で「手」に合った楽しめる曲を弾いていくことが重要のなのではないでしょうか。


    特にお子さんの場合、「読譜力」と「曲を弾けること」はハッキリ分けて、「音を出すこと」や「楽しむこと」を中心にし、読譜は二義的でいいとさえ思っております。


    楽典的なことは勉強するのではなく、音楽的体験の中に可能な範囲でちりばめ、後から整理する。 
    あえて「知る」のではなく「体感」するに留める。
    正確性よりも、楽器や音楽に対する右脳的な「カン」を育てるように。

    「理屈」は分別ができてから「体験」を整理するために活用すればいいのではないでしょうか。

    脳や肉体の成長を考えた時、そうした方が自然なのではないかと強く感じております。


    少なくとも、6歳までは五感に訴えるカリキュラムで音楽的体験を積むことが大切なのではないでしょうか。
    まず、ピアノや音楽を好きになってもらい、見たり、聴いたり、歌ったり、体を動かしたり、そういった体験型学習を積むことを第一にすべきでしょう。
    できれば、この期間に「良い好みの基礎」が育てば素晴らしいことだと思います。


    幸い、私共は読譜にあまり頼らない方法論を持っております。
    コダーイシステムのような深い音楽性が得られる先人の知恵もあります。


    手と脳に合った合理的な課題。

    私を含めて全ての教育者が、こと初期教育に関しては固定概念を一度捨てて、
    脳や肉体の成長を前提に科学的にアプローチする必要があるのではないでしょうか。


                                 裕木 七瀬






    追記、

    ホロヴィッツの母親は息子のピアノの才能を信じ、親族を通じてお願いし、スクリャビンの楽屋を息子と一緒に訪ねます。
    スクリャビンは幼いホロヴィッツを見て、「この子の才能を伸ばしたいのなら、音楽だけではなく、絵画、文学、演劇、すべての素晴らしい本物を可能な限り体験させてください。」とだけアドバイスしました。
    後年、ホロヴィッツは「良い好み」という言葉をインタビューの中で多用しています。

    大脳の発展過程で「好み」の形成される幼児期のホロヴィッツに対し、スクリャビンのアドバイスはとてもマトを得たものですね。

    「ピアノは3歳から始めないと遅い」という常識が一昔前まで主流でしたが、スポーツ医学等が発達した現在では「音感等の感覚を身につける意味では幼少期の方が良いが、それ以上の意義はない」という見解が主流になりつつあります。

    (実際に、パデレフスキー等、20歳を過ぎてからピアニストを目指した巨匠もいます。私の師匠は16歳からピアノを始めました。ギタリスト時代の知人にも高校生ぐらいからピアノを始めたミュージシャンは少なくありませんでした。)

    こういった事実からも、やはり少なくとも脳梁の完成する6歳までは、「好みや感覚」を養う体験的学習を前提にした方がよさそうですね。

    ホロヴィッツじゃないですが、「良い本物」に接することができる環境が一番大切なのではないでしょうか。

    少なくとも、ご家庭では常にバックグランドミュージックとして「良い音楽」が流れていることが理想ではないかと思います。
    できれば、ご家族全員で演奏を楽しんでいることが望ましいですね。

    (ホロヴィッツは親戚の「音の大きいピアニストの伯父さん」と音楽好きでピアノも達者だった母親や姉の影響でピアノが好きになったそうです。)

    子供は面白そうなことは、すぐにマネします。
    いつも音楽が流れ、大人達が演奏を楽しんでいる、そんなご家庭から「良い好み」を持ったお子さんが育っていくような気がしております。





    補足

    「扁桃体によって感情の加わった記憶はより強く定着する。」

    とても面白い事実ですね。
    ようするに、心が良い方向に動けば記憶も強く定着するワケです。

    どうやら「好きこそものの上手なれ」って本当みたいですね。
    感動したり楽しんだりしていないと効率が下がるようです。

    付け加えますと、
    帯状回で発動される「やる気」も大きく記憶効率に関わっているそうです。

    大切なのは心!!!

    人間ってホントに感情の生き物なんですね。



    ワークブック講習会 <品川> 無事終了しました。 

    2010/09/13 21:00/Mon | ★ワークブック掲示板(解説・感想・質疑応答)by裕木七瀬  | CM(2) | TB(0)
    昨日、品川でワークブック講習会がありました。
    今回は以前ワークブックをご購入いただいたjoyさんを中心に会を進行しました。
    joyさんは佐賀県の方でお会いすることができずにいたのですが、今回東京にいらっしゃることになりワークブックの講習会をさせていただけることになりました。

    品川駅で待ち合わせ。
    初対面なのでちょっとドキドキしましたが、ワークブックをさりげなくバックからのぞかせてくださっていたので、すぐにわかりました。
    mixiでいろんなお話をさせていただいていたので、初対面とは思えないほど打ち解けた感じで会場に向かいました。

    会場はレッスンがないときに練習室として貸している「サンピアノ音楽教室」。
    品川駅から徒歩3分。
    分かりにくい場所にありましたが何とか到着。
    8階まではエレベーターがあるのに、そこから練習室のある9階へは歩きなんです。
    しかも隠し部屋のような変な作りのマンションでいったいどこが練習室なのか???
    事務所はどこ???
    悪い意味では決してなく、こんなピアノ教室は始めてです。
    電話して事務の方に来ていただきました。事務の方はみなさん優しそうな方でした。

    グランドピアノの部屋は思いのほか広く、ソファは6人~8人ほど座れ、冷蔵庫と電気ポットまでありました。
    これは良い場所かも。
    守谷駅から1時間だし。駅から近いし。予想より広いし。ハープまであるし機材もあるし。

    レンタル時間は2時間なので早速開始。
    joyさんはピアノの先生で音楽用語や楽典は理解されているため、一番の目的である「ワークブック」の使い方と概念の説明からすんなり入ることができました。
    そしてjoyさんの日頃のレッスン内容も教えていただきました。
    そういったことをお話しするうちに自分のレッスン内容にもひらめきがありました。
    やはりいろんな方のお話を聞くと相乗効果でいろんなことに気が付きます。


    その後ZERKIN=Sさんの「ジャズ・コード講座?」。
    何故「?」かというと始めての試みでまだ名前がないのです。
    joyさんがこの本をご購入いただいたときに、「何故この本を購入したいと思ったか。」をメールに書いてくださって、コードの話は必要と思いZERKIN=Sさんにお願いして作っていただきました。
    こちらの講座はこれで独立して開催した方が良いと感じました。
    1時間では時間が少なかったです。

    その後、はじめからご参加くださったシマネコさん、joyさん、ZERKIN=Sさん、私の4人で美味しいランチをいただきました。
    パスタを注文しましたが、ピザが美味しそうで=たぶん石窯で焼いているんだと思う=食べたかった!!
    次回があるなら絶対ピザを頼みます!!
    前菜、パスタ、デザート、ドリンクで満腹でした。
    アルデンテって固いんですね。家で作るパスタは柔らかいんだと思いました。
    これからはパスタのゆで時間は減らします。

    旅行という貴重な時間の中で、私たちのためにお時間を作ってくださったjoyさんには本当に感謝いたします。ありがとうございました。

    シマネコさんにはランチのことすべてお任せして、美味しい場所をさがしてくれてありがとうございました。はじめから来てくれてありがとう。

    退院して間がなく体調が悪いのに、資料を作ってくれて、説明もしてくれて。ZERKIN=Sさん、ありがとうございました。

    ビデオに撮影したので検証することと、3脚はもう少し軽くて小さいのを買う事。(守谷から重かったよ、3脚)
    今回の反省点を踏まえ、次回はもっとわかりやすい講習会にしようと思います。

    RaRa


    ワークブック講習会 品川 のお知らせ 

    2010/09/06 13:40/Mon | ★ワークブック掲示板(解説・感想・質疑応答)by裕木七瀬  | CM(3) | TB(0)
    暑い日が続きますね。
    急なお話でございますが、ワークブック講習会を品川で開催します。

    日時:2010年9月12日(日)11:00~13:00

    場所:品川駅徒歩5分 サンピアノ音楽教室

    集合場所:当日10:45品川駅 高輪口

    ホームページはこちら サンピアノ教室

    参加費:500円
    募集人数:2~3名 先着順、人数に達した段階で募集を打ち切ります。

    先日ララピアノ教室で行いました「ワークブック講習会」にていただいたご意見を踏まえ、少し改定して行う予定です。
    なお、今回は遠方からお越しくださった方=joyさんを中心に会を進行いたしますので、見学でのご参加となります。ご了承ください。

    なお、その後近くのお店でランチをします。もしよければそちらもご参加くださいませ。

    参加ご希望の方でmixiからはRaRaへメッセージをください。
    19th CLUBのブログ・RaRaPianoのブログからはinfo@rara-piano.comまでメールをください。よろしくお願いします。

    RaRa


    第1回 「ワークブック講習会」終了しました。 

    2010/07/26 23:22/Mon | ★ワークブック掲示板(解説・感想・質疑応答)by裕木七瀬  | CM(1) | TB(0)
    アップが遅くなりましたが7月19日(日)3連休のど真ん中、ララピアノ教室にて講習会を行いました。
    少人数制であったため、応募してくださった方が全員の参加というわけにいかず、申し訳ありませんでした。

    表紙red下半分画像_修正のコピー_2



    表紙yellow下半分画像のコピー_3


    当日は和やかな雰囲気の中始まりました。
    ワークブックの概要、作った理由などを説明の後、実際に課題曲を使っての練習方法、テクニックの分類方法などを説明、数名が実践しました。
    課題曲を演奏後、ピアニストの演奏DVDを見ながらテクニックの説明をしました。

    内容を細かく説明できないのですが、反省としては内容がてんこ盛りになってしまった感があります。
    次回はもう少しワークブックの使用方法を全員に1回はピアノを弾いていただき説明しようか、と思っています。
    曲を使った実践は今後も入れた方がわかりやすいですよね。
    それとピアニストのDVDはわかりやすくて良かったと思いました。

    その後参加者とお子さんたちでファミレスで夕食を取りながらしばし歓談。
    楽しい時間でした。

    遠方からお越しくださったcocoloさん、ZERKIN=Sさん、ご家族で参加のユングさんご夫婦、本当にありがとうございました。

    それと個人的には主人にお礼が言いたいです。
    ベビーシッターを3~4時間引き受けてくれて、つつがなく会が終了できました。
    19thのライブにクリスマス会、講習会といつも協力してくれて本当にありがとう。
    ますます足を向けて寝られなくなりました。

    RaRa


    講習会の募集を締め切りました。 

    2010/07/02 19:56/Fri | ★ワークブック掲示板(解説・感想・質疑応答)by裕木七瀬  | CM(0) | TB(0)
    7月18日(日)に行われる「ピアノ ワークブック 24調で弾く指の体操」ですが、募集人数に達しましたので募集を締め切りました。

    たくさんのお問い合わせありがとうございました。

    by RaRa


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